犬の歩き方について
2012 / 07 / 09 ( Mon ) 犬が歩く、走るという動作をした時、
どのような動きになるかわかりますか? 犬は足の動かし方によって5種類の歩き方と走り方を持っています。 今回はまずは歩き方についてお話します。 犬の歩き方まず、ゆっくりとした歩き方を「常歩(なみあし)」と言い、 この常歩にも斜対歩と側対歩の2種類あります。 斜対歩 4つの足がばらばらに動いく歩き方です。 多くの犬が常歩の時はこの歩き方になります。 側対歩 右前足と右後ろ足、左前足と左後ろ足が同時に出る歩き方です。 大型犬によく見られ、緊張した時や骨格の構成などによって出ることがあります。 オールド・イングリッシュ・シープドッグではこの歩き方が正常とされますが、 他の犬種だとショーでは欠点となることがあります。 さらに歩く姿が犬種固有の独特な物があり、 高く足を上げて歩くハックニー歩様や横揺れするローリング歩様など ただ、「犬が歩く」と言うだけなのですが、とても奥が深いです。 次回は走る動きについてお話します。 この記事を読んだ人は次のエントリも読んでいます。 |
犬の目の色と色素について
2012 / 06 / 25 ( Mon ) 犬の目の色、じっくり見た事がありますか?
猫ほど多くの色はありませんが、犬の目の色も多様です。 今回は犬の目の色と色素についてお話します。 犬の目の色の種類犬の目の色については「犬の目について詳しく知ろう!」でもお話をしましたが・・・ 目の色は虹彩の色により変わり、メラニン色素の量や分布によって変わります。 多くの犬は黒や茶色などの濃い色をしています。 薄い毛色だと目の色も薄くなる傾向にあり、 薄い茶色から黄色、グレーのような色、青などです。 左右の目の色が違う犬は「バイアイ」と言われます。 薄い目の色の犬について犬の目の色が薄い、青い場合は 体の色素が薄く、それに伴い目の色も薄くなっていることが多いです。 色素が薄いと色素が濃い場合よりも 視覚障害や聴覚障害になる確率が高いため、 なるべく犬の目や肉球や鼻の色は濃い方が望ましいとされます。 ただし、毛色によって薄い目の色がスタンダードな場合もあるので (ブラウン系の犬など)一概には言えません。 しかし危険な毛色の組み合わせ (色素の薄い犬同士やダックスのダップルカラー同士など) で生まれた犬が色素が薄く、目の色も薄くなっている場合は 視覚障害や内臓疾患など特に注意が必要です。 目の色が薄いからと言ってかならずしも 障害が出るということはありません。 しかし 「色素が薄い場合健康に影響が出ることもある」 という事は頭に入れておきましょう。 この記事を読んだ人は次のエントリも読んでいます。 テーマ:ペットの健康・病気・怪我 - ジャンル:ペット |
犬の水の飲み方の不思議
2012 / 06 / 22 ( Fri ) 犬が水を飲むとき舌を使ってぺろぺろと飲みますよね。
この時、舌はどのような動きをしているかご存知ですか?? 実はびっくりするような舌の動きをして、 びっくりするような方法で水を飲んでいるのです。 犬が水を飲むときの舌の動き犬が水を飲むとき、今までは舌を後ろに曲げて柄杓のようにしてすくっていると考えられていました。 これだけでもびっくりしませんか? 私は以前まで前に曲げてすくっているのかと思っていました。 舌を後ろに曲げるという動き、 人間には出来ない動きですからね! しかし、X線動画で見たところ、 “舌を後ろに曲げてすくいあげている” のではなく、 “舌を後ろに曲げて水面に入れて出来た水柱を口で受け止めている” のが正解だとわかりました。 犬の「飲み方」:X線動画で定説が覆る(WIRED Archives) 猫は以前からこのような飲み方をしていると解明されていましたが 犬も同じように飲んでいたのです。 ただ、犬の方が猫より飲み方が下手だそう。 我が家の犬猫を見ていても、確かに猫の方がおしとやかに飲みます(笑 豪快に飲む犬だとお皿の回りがびしょびしょになってますからね! 犬は人間のように水を吸い上げる事が出来ません。 犬や猫は人間のように頬が厚く発達しなかったので 頬の中に水を上手くためる事が出来ず こういった飲み方をするようになったとか。 面白いですね! この記事を読んだ人は次のエントリも読んでいます。 |
犬は本当に安産なの?
2012 / 06 / 18 ( Mon ) 犬は古くから「安産の守り神」と言われ、
安産を祈願する戌の日なんてものもあるぐらいですね。 では実際に犬のお産は安産なのでしょうか? 今回は犬のお産についてお話します。 安産ばかりでなく難産も多い答えは「安産ばかりでなく難産も多い」です。 体が大きく、出産頭数の多い大型犬や 日本犬など原種に近い体をしている犬は 比較的安産で、人の手伝いもなく産める事もあります。 しかし小型犬や短頭種は難産が多く 人の手助けがなかったら出産できなかったり、 帝王切開で生まれてくるなんて事がしばしばあります。 これは
小さい母犬が大きな子犬を産むことになるので 難産になりやすいということですね。 特にブルドッグ系の犬に関しては産道が狭く、 子犬の頭と肩が張っているためほぼ100%帝王切開になるそうです。 もちろんこれらの難産になりやすい犬種は 母体にも胎児にも負担がかかりやすく お産のリスクはしっかりと考えなくてはいけません。 犬の繁殖の難しさ犬はみんな安産だと思っていて、 また大型犬に比べて頭数が増えても飼育的に あまり困らないという理由から 安易に小型犬を繁殖される方が多くいます。 難産になった場合、付きっきりで見なくてはいけませんし、 病院のお世話になる事もあります、 また、生まれた子犬を母犬が育児放棄する事もあります。 逆に安産だからと言って大型犬を繁殖させるのは 遺伝疾患や頭数の多さ、里親探し等 また別の問題が出てきます。 ブリーダーの中でも繁殖に向く子、繁殖に向かない子と しっかり分けて考えられていて、 何度繁殖しても難産だったり死産だったりした子は 繁殖には使わないようにしています。 「犬は安産」という古くからの言葉に惑わされず 安易に犬を繁殖させるという事はしないようにしてくださいね。 この記事を読んだ人は次のエントリも読んでいます。 |
毛色が薄くなる?犬の退色について
2012 / 01 / 07 ( Sat ) 子犬の時には濃い色だったのに、
気付いたら薄くなっていた・・・ という現象が犬にはあります。 これを退色と言います。 退色にはいくつが原因がありますが、 その多くは自然なことなので、気にする必要はあまりありません。 加齢による退色犬も年を取ると人間と同じように白髪が増え、 全体的に毛色が薄くなっていきます。 特に目立つのは顔の白髪ですね。 加齢とともに顔が少しずつ白くなっていくため 特に顔が黒い犬はコントラストの差で白髪が目立って出てきます。 トイ・プードルの退色犬種により退色の差はありますが、 特にトイ・プードルの退色はよく知られていて、 ほとんどのトイプーは退色をすると考えられています。 また、トイプーの場合は加齢による退色ではなく、 子犬の段階でも退色をする個体がいるようです。 例えば人気の色であるレッドですが、 子犬の頃はレッドでもその多くは成長と共に レッドより薄いアプリコットの様な色になります。 そのためトイプーを飼う場合はあまり色に関して 大きなこだわりを持つより、色の変化を楽しむ方が良いでしょう。 トリミングによる退色バリカンによるトリミングで退色をする場合もあります。 本来は毛を抜いて仕上げる「ストリッピング」等を行う犬種を バリカンで仕上げていくと、毛の退色と毛の軟毛化が起きます。 例えば
栄養不足による退色栄養が不足していると若い犬でも毛がパサパサで艶がなく、 色も薄くなってしまうことがあるようです。 この場合は栄養面を改善すると治る事が多いようです。 いかがでしょうか。 毛色の変化を楽しむのも飼育の醍醐味かもしれませんね^^ ちなみに、換毛期ごとに差し毛の濃淡が変わって 雰囲気が変わってしまう子もいます。 子犬の頃は般若の様な隈取りのあるシベリアンハスキーも 成犬になるとどんどんあの隈取りは薄くなる傾向にあります。 こんな毛色になるなんて聞いてないなんてクレームを付ける飼い主さんもいるらしいですが、 毛色もその子の個性ですので大事にしたい物ですね。 この記事を読んだ人は次のエントリも読んでいます。 |