ドッグトレーニング理論④~オペラント条件付けを3つの行動に分けて考えてみよう~
2011 / 07 / 27 ( Wed )
ドッグトレーニング理論、第4回目。
今回はオペラント条件付けについてさらに詳しくお話していきます。

「オペラント条件付け」は条件反射的な「古典的条件付け」とは異なり
「好きなこと・良いこと」は何回も繰り返そうとし、
「嫌いなこと・嫌なこと」は回避しようとする反応
のことを言います。

比較的シンプルな古典的条件付けと比べて
オペラント条件付けはちょっと複雑になっています。

ですので、まずは犬の行動をわかりやすく分けて考えてみましょう。

行動を起こすとその前後には「きっかけ」と「結果」が存在します。

この「きっかけ」と「結果」を
「行動の前」「行動の後」と置き換えると

「行動の前」→「行動」→「行動の後」
⇒「ハッピーorバッドな気分」

と3つの「行動」に分けられますね。

では、実際にこの流れを「食事中の飛びつき」を例にして
3つに分けて考えてみましょう。

犬の行動をオペラント条件付けで考えると…?


  1. 行動の前~行動を起こすためのきっかけは?~
    …飼い主さんがおいしそうな物を食べていた!

  2. 行動~どんな行動を起こした?~
    …飛びついてねだった!

  3. 行動の後~行動の結果どうなった?~
    …食べ物をもらった!

  4. .o○(ハッピー!)

この3つの行動の流れがオペラント条件付けの基本になります。

愛犬の気になる行動を発見したら、
まずは何がきっかけになってるか考えてみるだけでも
理解度が変わってきますよね。

行動の結果「犬がどう感じたか」というのが
その行動が増えることに繋がりますので
オペラント条件付けでは重要となります。

上記の食事中の飛びつきでは結果的に犬が「ハッピー」だと感じたので
飛びつくのは悪い行動ですが、飛びつくという行動が増えます

さて、この基本の流れを理解できたでしょうか?
続いてはオペラント条件付けのパターンを見ていきます。

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ドッグトレーニング理論③~トレーニングにおける古典的条件付けの利用~
2011 / 06 / 20 ( Mon )
ドッグトレーニング理論②~条件付けについて理解しよう~」でお話しした
古典的条件付けについてさらに詳しくお話ししていきましょう。

古典的条件付けは
過去の経験における結果から条件反射的に起こる反応」であり、
シンプルな反応と言えます。

この古典的条件付け、ドッグトレーニングの中では「条件性強化子」に使用されます。
この二つを読んでいると理解できると思いますが(まだの人はぜひ読んでくださいね^^)
条件性強化子」は「古典的条件付け」を利用して作られています。

ベルの音を聞いたらよだれが垂れるようになったという「パブロフの犬
これに近い原理が「クリッカーの音」です。

そこで今回はクリッカーを例にとって
古典的条件付けと条件性強化子のお話をしてみます。

クリッカートレーニング自体がどういったものなのかについては
の記事で触れていますので、こちらもぜひご参考ください。

魔法の音クリッカー


koten.jpgクリッカーの音自体はただの「カチッ」という機械的な音です。

褒め言葉は飼い主さんから声をかけられるだけでも嬉しい子がいますが
(この子の場合は褒め言葉が無条件性強化子も兼ねています)
クリッカーの音というのはどの子にとっても最初はまったく意味のない音です。

これはパブロフの「ベルの音」と同じですね。

クリッカーを使ったトレーニングを行う際には
まず初めに「クリッカーの音を鳴らしたらおやつを与える」ということを繰り返します。

これはパブロフの「ベルが鳴るたびにご飯をあげた」ということと同じです。

こうすることで犬に「クリッカーの音=おやつがもらえる合図」だと学習させ、
クリッカーの音が「古典的条件付け」されます。

この古典的条件付けという前準備が出来てから
初めてクリッカーの音は「条件性強化子」として活躍できるのです。

つまり古典的条件付けを行わないとクリッカーの音はただの音ということですね^^;

古典的条件付けを行うことによって、魔法の音となったクリッカーの音は
犬のトレーニングの際に非常に強力な「条件性強化子=ご褒美」になります。

続いてクリッカーを使って何か行動を教える際には
犬がその行動を自発的に行うごとにクリッカーの音を鳴らして
その行動を強化していきます。

これは「オペラント条件付け」の
自分にとって「良いこと」や「楽しいこと」は繰り返し行うようになる
という原理を利用しています。

クリッカートレーニングはこのように犬の行動理論に基づいて
しっかりと考えられたトレーニングということですね(^o^)

古典的条件付けについてお分かりいただけたでしょうか?
ちょっと難しいですが(私もちょっと頭が痛くなってきます(笑)
理解が出来ると犬の行動にとても納得がいくと思います。

さて、続いてはもう一つの条件付け「オペラント条件付け」について
さらに詳しく学習していきましょう(^ー^)b



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10 : 45 : 32 | ドッグトレーニング理論 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
ドッグトレーニング理論②~条件付けについて理解しよう~
2011 / 06 / 14 ( Tue )
犬の行動を学ぶときに出てくるのが「条件付け」です。

この「条件付け」は人の行動理論にも当てはまるので
ドッグトレーニングではなくとも聞いたことがある人は多いと思います。

ドッグトレーニングで重要になるのがこの二つの条件付けです。
  • 古典的条件付け
  • オペラント条件付け

古典的条件付け


pabu.jpg古典的条件付け」に関しては
ソビエト(現ロシア)で生理学者パブロフが行った
俗に「パブロフの犬」と呼ばれる実験が有名です。

パブロフの実験では
犬にベルの音を鳴らしながらエサを繰り返し与えることにより、
ベルの音を聞くだけで涎を垂らすようになるという条件反射が見られました。

こういった過去の経験を元に次の展開を予測して
体が条件反射的に起こす行動の定義を「古典的条件付け」
と言います。

日本人では梅干しを見る、もしくは梅干しという単語を聞くだけで
唾液が出るという反応が古典的条件付けに当てはまります。

日本人は「梅干し=酸っぱい」ということを
過去の経験から知っているので唾液が溜まります。

しかし、梅干しを知らない外国人はこの反応は起きません。

つまり、日本人の「梅干しに対する反応」は、
過去の経験から体が条件反射的に予測した反応=古典的条件付けと言えます。

また、学習せずとも起きる反応
(犬が餌を見て涎を垂らす、人が梅干しを食べて顔をゆがめるなど)を
無条件反射と言います。

オペラント条件付け


オペラント条件付け」とはアメリカの心理学者B.F.スキナーが
スキナー箱で証明した「行動の頻度は結果によって左右される」という法則のことです。

この実験はスキナー箱と呼ばれるレバーを押すと食べ物が出てくる装置の中に
ネズミを入れて行いました。

レバーを押すと食べ物が出る良い経験を学習し、
ネズミは頻繁にレバーを押すようになります。

その後レバーを押すと電流が流れるようにすると、
嫌な経験を学習しネズミはレバーに近付かなくなりました。

自分にとって「良いこと」や「楽しいこと」は繰り返し行うようになり、
自分にとって「嫌なこと」「不快なこと」は避けるようになります。


この学習理論がオペラント条件付けの基本となり、
ドッグトレーニングに広く活用されています。

古典的条件付けとオペラント条件付けを犬の行動から見てみよう


ちょっと難しいので、実際の犬の行動でこの条件付けの違いを見てみましょう。

例えばおもちゃの好きな犬がいます。
この犬はおもちゃが好きなのでおもちゃを見るだけで興奮します。
これは古典的条件付けです。

このおもちゃを飼い主さんのところに持っていくと遊んでもらえて嬉しいです。
すると犬はこの飼い主さんのところにおもちゃを持っていく行動が増えます。
これがオペラント条件付けとなります。

犬の普段の行動を良く観察していると、これらの理論もよくわかってきますね!




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10 : 15 : 39 | ドッグトレーニング理論 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
ドッグトレーニング理論①~強化子について~
2011 / 06 / 13 ( Mon )
ドッグトレーニングは犬の行動理論に基づいて行われます。
少し難しい話になりますが、
トレーニングの理論と用語についてもお話ししていきます。

今回は「強化子」についてです。

犬に教えたい行動を強化するために使う物を
行動学では「強化子」と言います。
つまり「ご褒美」ですね。

この「強化子」には二つの種類があります。
  • 無条件性強化子
  • 条件性強化子

無条件性強化子


無条件性強化子は犬が無条件で喜ぶ物のことです。
例えば
  • おやつ
  • 撫でられること
  • おもちゃ
  • においを嗅ぐこと
  • 遊び
など「本能的に犬が喜ぶ物・事」が無条件性強化子に当たります。

しかし中にはこれらの物が「喜ぶ物」に一致しない子もいるので
個体によって差があると言えます。
(例えばおもちゃが好きではない子には、おもちゃが無条件性強化子にはなり得ません)

条件性強化子


条件性強化子は元々犬にとっては意味のない物だったのが、
無条件性強化子や古典的条件付け(※過去の経験により条件反射的に起こる反応)
と結び付くことにより、強化子としての意味を持つようになった物を差します。

例えば
などが条件性強化子になります。

例えば褒め言葉「イイコ」の場合は・・・
何か行動をする→「イイコ」→おやつをもらえる
となりますね。

この条件を繰り返すと元々犬にとっては意味のない言葉だった
「イイコ」自体が「喜ぶ物」=「強化子」に変わります。

こちらの記事ではこの流れを砕いて説明しているのでご参考に

ちなみにこの条件性強化子を人に当てはめると「お金」が当てはまります。
お金自体はただの紙なのに、お金があると色々な物が手に入ることから
お金をもらうと人は嬉しく感じるのです(笑

2つの強化子の使い方


どちらの強化子もトレーニングの中で重要な役割を持ちますが、
動作を教えるのにはタイミングがとても重要です。

例えばオスワリをした時に無条件性強化子である
おやつをすぐに与えることは出来ますが、
犬が離れている場所で動作を教える場合(遠隔など)
行動を起こした瞬間におやつを与えることは難しいです。

そこで条件性強化子である「イイコ」や「クリッカーの音」を使うと
「その行動は合ってるよ!」と遠くからでも教えてあげることが出来るのです。

なのでトレーニングではこの「条件性強化子」をよく使います。

しかし、その子にとっての無条件性強化子を把握しないと
条件性強化子に繋げることが出来ないので
この二つの強化子の組み合わせは非常に重要な役割を持っています。

その子の「強化子」を作ること知ることが何かを教える時の重要な鍵になると言えますね。



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